本施設の活用モデル、利用シーンを具体的に例示します。大きく整理すると、普通のコワーキングスペースを越えた下記のような利用が考えられます。
壁一面の本棚を用意し、そこには様々な研究書が並びます。運営会社所属の研究者によってセレクトされた蔵書に加え、会員も蔵書を置くことが可能です。自分が作業に使う書籍を本棚に置くだけでなく、他の利用者がそれを見て、新たな発見をするかもしれません。バラバラではなく、個々の研究分野のまとまりがありつつ、全体としては幅広い蔵書が構成されることを理想としており、図書館や大型書店よりも濃密な研究者にとっての書物との出会いの場、セレンディピティに満ちた場となることを目指しています。
それらの本を手に取って読んだり、自分で持ってきた本を読む読書室として活用ください。机とワークチェアだけでなく、リラックスした読書に向くチェアも用意しています。
大学では学科等の共同研究室などでの会話、交流がありました。ですが、環境変化により、大学でのインフォーマルな交流の機会も減少しているのではないかと思います。コワーキングスペースとして、個々人が作業をしつつも、ちょっとした雑談・会話を妨げるものではありません。ふとした会話から、研究のヒントが得られることもあるでしょう。また、当施設で知り合った研究者との共同研究への発展もあるかもしれません。当施設は、多様な研究者が集う場として、交流やコラボレーションの場として機能することを理想としています。
会員が集まり、読書会や研究会を開催しても構いません。読書会という文化も、研究者が集う場がなくては成立しません。大学の研究室に代わり、様々な所属・専攻の研究者が集まる場で、読書会や研究会を行い、新たな知識の獲得、創発をしましょう。会員のみが参加する読書会やイベントは、会員間で自由に実施できます(ある程度の参加規模となる場合は事前申請をお願いします)。なお、月契約会員外の施設利用が発生する場合は、運営会社でイベント主催を行いますので、別項を参照ください。
大学研究費から公的研究助成や企業による研究助成へ移行し、それ受けて複数大学の研究者が集まったグループの研究を行うことも増えてきました。大学を越えての交流が活発になる一方で、大学施設の学外者利用は厳しくなる傾向にあり、複数大学研究者の集まる研究グループでは、その会合やシンポジウム等の場に苦慮していることもあると思います。また、日常的に研究プロジェクトメンバーが作業をし、蔵書・資料を共有し、フランクに会話をする場も確保が難しいと思います。そのような状況を解消すべく、研究プロジェクトメンバーの施設利用を提案します。個々のメンバーが契約するよりも手頃な価格で、研究プロジェクトベースでの契約を行い、構成メンバーのコワーキング、資料共有(研究プロジェクト向け専用ロッカーを提供)、会議などの利用を可能とし、新たな研究の場としての機能を果たします。
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